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イベント情報

[続報]Morality mod Scienceセミナー第6回のご案内 [2018年09月20日]

開催日:2018年9月21日

会場:名古屋大学東山キャンパス 情報学研究科棟1階 第1講義室

先日9月12日に告知しました,Morality mod Science セミナー第6回につきまして,続報として児玉聡先生の講演要旨を掲載します.

講演要旨

「社会生物学と倫理学」
児玉聡(京都大学大学院文学研究科)

今さらだが、『社会生物学』(1975)や『人間の本性』(1978)などにおけるE.O.ウィルソンの議論を中心に、社会生物学が倫理学に対して持つ含意について考えてみたい。最初に、社会生物学の概要について述べたあと、社会生物学論争を瞥見する。そのうえで、社会生物学の倫理的な含意について、ピーター・シンガーの論考(“The Expanding Circle” 1981, ‘Ethics and Sociobiology’ 1982, ‘Ethics and Intuition’ 2005)などを参照しつつ考察する。暫定的な結論としては、(1)社会生物学で言われていた「利他性」という言葉は多義的であるため、とくに倫理学における正義と善行の伝統的な区別を踏まえて、さらに分析する必要があること、また、(2)社会生物学およびその後の進化心理学は倫理学における直観と理性の役割について再考を迫っているため、この視点で研究を進める必要があること、を指摘する。

日時 :9月21日(金)13時 – 16時 
会場 :名古屋大学東山キャンパス 情報学研究科棟1階 第1講義室キャンパスマップ・アクセス
プログラム:
13:00 – 14:30 「社会生物学と倫理学」 児玉聡(京都大学大学院文学研究科) 
14:30 – 16:00 “Common Sense Morality for Machines”  Rafal Rzepka(北海道大学大学院情報科学研究科)
(※Rzepka 先生の講演は英語スライドを用いて日本語で行われます)

本セミナーはJSPS科研費JP16H03341「科学に基づいた道徳概念のアップデート」の助成を受けています。
問い合わせ:名古屋大学大学院情報学研究科 太田陽( ota[at]nagoya-u.jp )

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最終更新日 - (c)2006 科学基礎論学会
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