2002年度 科学基礎論学会年会報告 2002年度の評議員会と総会は6月15日(土)に行われたが、以下の活動報告が審議され、承認された。承認された事項は下記のものである。 2001年度 科学基礎論学会活動報告 科学基礎論学会の2001年度の活動は以下の項目の通りである。 (報告項目) 1 2001年度総会・年会 2001年度の総会・年会は信州大学松本キャンパスで6月9、10日の二日間行われた。出席者129名、研究発表数29で、一般講演、シンポジウムでは活発な議論が交わされた。(プログラムの詳細は『科学基礎論研究』97号、あるいは科学基礎論学会ホームページ参照) 2 2001年科学基礎論研究連絡委員会主催講演会 日本学術会議科学基礎論研究連絡委員会主催の下記の講演会が11月16日に日本学術会議(乃木坂)で行われ、これを後援した。出席者は38名で量子力学の最近の話題を巡って質疑が行なわれた。  「量子力学の解釈と量子情報技術:EPRのパラドックスから量子テレポーテーションへ」 講演:石垣壽郎「量子力学の解釈問題」 古沢 明「量子情報技術の展開」 シンポジウム:「EPRのパラドックスから量子テレポーテーションへ」 小澤正直、石垣壽郎、古沢明 3 役員選挙(評議員、理事) 2001年度は現体制の3年目であり、次年度からの役員(任期3年)の選挙が行なわれた。評議員、理事の各選挙は以下の通り行なわれ、それぞれ新役員が決定した。 評議員選挙;投票用紙発送2001年12月21日464通 投票用紙数−66通、 開票作業2002年2月1日(立会人:吉田前理事長)40名選出 森岡正博氏辞退→高橋澪子氏辞退→山脇直司氏承諾 理事選挙; 投票用紙発送2002年2月1日40通 投票用紙数−28通、 開票作業2002年2月22日(立会人:吉田前理事長)理事15名・監事2名選出 新役員一覧 理事長 西脇 与作 理 事 安西 祐一郎  飯田   隆  石垣 壽郎  内井 惣七  奥 雅博   角田 譲   小林 道夫  丹治 信春 難波 完爾 野家 啓一 野本 和幸 村上 陽一郎 本橋 信義 八杉 満利子 監 事 服部 裕幸 藤本 隆志 評議員 足立 恒雄  安西 祐一郎  飯田   隆  石垣 壽郎  内井 惣七     江澤  洋  岡田 光弘  岡本 賢吾  奥 雅博  小澤 正直     角田 譲   加藤 尚武  金森  修  小林 傳司  小林 道夫     佐倉  統  清水 義夫  田中 裕  丹治 信春  出口  弘 戸田山 和久  中戸川 孝治  難波 完爾  西川 泰夫  西山 佑司    西脇 与作  野家 啓一  信原 幸弘  野本 和幸  服部 裕幸   藤本 隆志  美濃  正  村上 陽一郎  本橋 信義  八杉 満利子   山田 友幸  山脇 直司  横山 輝雄  米本 昌平  藁谷 敏晴 4 研究補助 学会による会員の研究会への補助が次の通り行われた。 2002年1月26日「第4回設計論と機能論研究会」 於:神戸大学 講演謝礼補助(5万円) 5 科学研究費出版補助金の不採択 2002年度 Annals補助金申請が不採択となり、理事会と編集委員会で今後の対策が議論された。(対策は、活動計画5、別紙編集委員会提案参照) 6 現会員数と会費納入状況 現会員数は住所不明者も含めて570名程度だが、480名程度が実会員である。2001年度の会費の納入率は80%を切っており、改善が望まれる。 7 その他 ホームページの充実のため、ワークステーションを購入(15万円)し、サーバを設置した。 *決算報告は別紙参照 2002年度 活動計画 1 開かれた学会へ 現在の学会活動をさらに充実するため、『科学基礎論研究』、Annalsの編集の工夫・充実、年会のプログラムの見直しとその運営、ホームページの充実をはかるとともに、会員以外の研究者への働きかけを重点的に行う。 2 秋の講演会、研究集会 研連の講演会の補助、あるいは独自の研究集会を実施する。 3 学会賞の新設について 学会活動の活性化のために若手研究者に対して学会賞を設ける。詳細については「学会賞選定委員会」(仮称)を設け、対象、賞金等について検討し、2003年度より実施する。 4 会費滞納者の扱い 現在は会費滞納5年で雑誌・年会通知を発送しないことになっているが、3年滞納で通知を出し、本人の意思を確認するのが妥当と思われる。 5 機関誌編集の変更 活動報告で述べた科学研究費出版補助金の申請不採択に伴い、編集方針の変更を行ない、2003年度よりできるものから実行する。(詳細は別紙の編集委員会提案参照) 2001年度 編集委員会報告 1 機関誌『科学基礎論研究』97、98号の刊行 2 Annals, Vol. 10. No. 3, No. 4の刊行 2002年度 編集委員会計画 1 Annals編集の変更について(別紙提案参照) 2 2002年度も和文誌、欧文誌を各2冊刊行する。 科学基礎論学会                                 2002年6月15日